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ZTE Blade Vec 4G 050Plus着信不具合

ZTE Blade Vec 4GにはNTTコミュニケーションズの050Plusが搭載されており、このIP電話を使うことが推奨されています。下記のように対応機種には掲載されており、2014.9.1現在では、対応機種にはありませんが、完全同一機種のfreetel XMは掲載されており、対応自身は確認されているようです。

 

肝心の050Plusの動作検証の充分でない(対応機種に掲載もされていない)機種を8月27日に発売したのは、かなり見切り発車だったことが伺えます。

 

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着信不具合

050PlusはAndroidのプッシュ通知に対応しておらず、待受状態にするには、アプリを常駐させておく必要があります。しかしながら、Android4.4では不定期にバックグランドアプリを終了させてしまう挙動があるため、着信できないことがあるようです。調査が進みましたら、追加報告させていたただきます。

 

訂正とお詫び

初稿時にZTE Blade Vec 4Gは050Plusの対応リストに掲載がないと記載しましたが、freetel XMより一ヶ月前に掲載されていたようです。OCNのサポートセンターに問合せをした際に、ZTE Blade Vec 4Gは聞いたことがない機種であり、 今後検証していきますと言われたので、誤認しました。ここに訂正してお詫びします。

検証結果

Playstoreでのレビューでも、着信不具合のクレームが一番多いようです。

050 plus - 050番号で携帯・固定への通話がおトク - Google Play の Android アプリ


Android4.2以前は、メモリ不足に陥った場合に、システムがkillするプロセスは、自動的に復旧される仕組みでしたが、4.4.2以降からは復旧しない仕様に変更されたため、アプリ自身で再起動しなければなりません。050Plusが着信できない場合は、アプリが落ちており、これが復旧できていない状態のことが多いようです。Blade Vec 4GはOSは4.4.2を搭載しており、050Plus自身での復旧が必要です。

 

下記の手順で試験を複数回行いました。

通信: Wi-Fi及び4Gのそれぞれ

利用アプリ: Y!スマホ最適化ツール

1. アプリを沢山起動しローメモリの状態にする

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2. この状態で050着信を行う(成功)

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3. メモリの解放を行う

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4. 再度050着信を行う(成功)

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次に長時間スリープで放置し、着信の確認を行いました。4G通信はON/Wi-FiはOFFの状態での待機です。

2時間放置 5回/5回中 成功

16時間放置 4回/5回中 成功

 

まとめ

今回の試験結果にて、着信できないことはあるものの、ZTE Blade Vec 4Gと050Plus(2014年5月27日版)の組合わせにおいては、Playstoreのレビューにあるほどの致命的な着信不良障害は発生せず、稀に発生する着信不良は、留守番電話機能の併用などで、実用に耐えうるという評価になりました。但し、あくまでIP電話であるため、無線通信状態の依存性が高く、正常に通話できないことの頻度は、通常の音声通話よりも高いことは、ご留意ください。

 

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