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SIMフリースマートフォンについてのいろいろなコト

小型SIMフリーフォンのすすめ2

「小型SIMフリーフォンのすすめ」の記事のスマートウォッチとの比較で、小型スマートフォンの2台持ちの優位性について掲載しました。android wearベースのスマートウォッチは2.5~3万円しますが、できることは限られています。小型スマートフォンは1万円未満でありながら、スマホのメイン機能はすべて備えています。今回はこの小型スマートフォンをサブ機として利用する一例をご紹介します。今回はガラケーSIMと格安SIMの組み合わせで、メイン・サブ機として2台持ちする事例です。今回はあくまでも一例のご紹介であり、各自の利用形態に合わせてアレンジしてください。

 

サブ機として利用する小型スマホは、小型軽量で携帯性が高いことと、安価であるものが向いています。1万円を下回る価格と小型軽量なスマホは、メインの大型スマホやタブレットと併用し、手元で常時操作する携帯端末として、スマートウオッチよりもはるかに便利でコスパが高いのではないかというのがテーマです。Googleクラウドサービスのおかげで、機器同士の連携を考えなくても、必要な情報はクラウドですでに同期されています。このため、同じGoogleアカウントを両方の機器に設定するだけで、スマートウォッチよりも自然に併用が開始できます。

今回の構成

今回は下記の2機種を例にしましたが、必要な要件を満たせば他の機種でももちろん適応できます。メイン機はAndroidベースでSIMスロットを持つ大型スマホ、ファーブレットやタブレット、サブ機はFLEAZ F4s、FXC-35、Polaroid Piguなどの小型で安価なものが適しています。

 

メイン機: FLEAZ F5

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画面とバッテリー容量、メモリ容量が大きいもの

SIMスロットを持ちデータ通信が可能

Bluetoothテザリングの親機として機能するもの

(iPadは非対応なので注意)

 

サブ機: FLEAZ F4s

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安価で小型軽量なもの

SIMスロットを持ち音声通話が可能

Bluetoothテザリングの子機として機能するもの

テザリング設定

F5を親機、F4sを子機としてテザリングを許可するために、Bluetoothペアリングをし、下記の設定をしておきます。メイン機は「テザリングとポータブルアクセスポイント」のBluetoothテザリングにチェッックを入れます。

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Bluetoothペアリング後に、サブ機側で「ペア設定したBluetoothデバイス」を開いて、インターネットアクセスにチェックを入れます。これによりサブ機が、メイン機を通じて、いつでもインターネットアクセスが行えます。

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ユースケース事例

メイン機とサブ機は、同じGoogleアカウントを使い、同様にセットアップします。サブ機のほうは手元で使うアプリに限定し、メイン機のほうにはフルにアプリをインストールするのが良いでしょう。サブ機に音声SIM、メイン機にデータSIMをそれぞれ入れて、連携することで利便性と費用対効果を追求します。

 

メイン機側

格安データSIMを入れて使います。

Bluetoothテザリングのホストにし、サブ機のアクセスを許可します。

外出時はカバンの中に収めておきます。メイン機は重くてかさばるため、通勤時などの移動時にはカバンに入れておきます。このメイン機はBluetoothテザリングのホスト設定をしてあるため、いつでもサブ機からのインターネットアクセスを許可できるモバイルルーターの役目を担います。Bluetoothテザリング待ち受けの状態では、待機消費電力は大きく増えないないので、カバンの中で待機させておいても1日十分に持ちます。大画面が必要な作業の際に、取り出して利用します。なんらかのトラブルでサブ機が使えない事態に備えて、月額無料のIP電話サービス(Fusion Smart)などをインストールしておくと良いでしょう。


スマホの通話料をトコトン安くする | FUSION IP-Phone SMART

 

サブ機側

ガラケーの音声SIMを入れて利用します。

サブ機は携帯性に優れるものを選択し、常に手元において、スマートウオッチの代わりに利用します。サブ機には音声SIMが入っており、手元で電話の発着信ができますし、その通話料金は最安に抑えられます。メイン機がモバイルルーターの代わりに待機しているため、サブ機側の操作だけで、Bluetoothテザリングにより、インターネットへのアクセスが開始・停止できます。これにより、インターネットを使ったGoogleサービスの通知が手元で受けることができます。Lineなどのチャットアプリも手元で操作するサブ機側にインストールしておくのが便利です。

このために利用するSIM契約

メイン機: 格安データSIM DMMmobile 1GB 660円

利用するデータ容量に応じて、各MVNOベンダーのサービスの書かから最適なものを選んでください。音声契約は不要です。

 

サブ機: キャリア音声SIM ソフトバンクホワイトプラン 934円

ソフトバンク ホワイトプランのサービスは下記のように、現時点では最もコストパフォーマンスの高い音声SIMサービスですので、これを利用します。ドコモのガラケー契約をお持ちの場合はそれでもかまいません。これに楽天電話を併用すると、さらにコストパフォーマンスが上がります。

 

基本使用料 934円/月

1時~21時までソフトバンク携帯電話に国内通話し放題

 

S!ベーシックパック(300円)

SMS 他社への送信 3円/通以外無料

MMS 他社への送受信 0.2円/パケット以外無料

ウェブ 0.2円/パケット

 

楽天電話

ホワイトプラン以外へかけた場合の通話料を最安にするために、サブ機側に楽天電話をインストールします。

初期費用/月額基本料:0円

国内通話:10円/30秒(税別)


番号そのままで、通話料半額、高音質!だから私たちは、楽天でんわを選びました。

 

転送設定

サブ機にはソフトバンクのSIMを入れるため、プラチナバンド(900Mhz)に対応していないFLEAZ F4sでは山間部などで圏外になりやすいです。そこでサブ機を紛失した場合や、メイン機だけを持ち歩いているときなどを考慮して、転送設定をかけておきます。サブ機の応答がない場合に、メイン機のIP電話で受信でき、メイン機はFOMAプラスエリア対応なので、圏外になるケースが減ります。ソフトバンクの転送設定は、IP電話(050)に対しても可能ですので、下記の手順で行ってください。転送には通信費用がかりますが、圏外や緊急対応時だけなので、問題になりません。


[転送電話]サービス内容について教えてください。 | ソフトバンクモバイル

 

月額費用 

この構成で合計1,594円(660円+934円)になり、音声付き最安値のDMM Mobileの1,460円に近い金額で、2枚のSIMをメインとサブ機のそれぞれに挿して運用できます。IIJの音声付きSIMは1,600円です。スマホは重要なライフラインなので、同じ月額費用で、2台持ちにより、リスク分散ができるのはとても有益だと思います。

まとめ

音声SIMとデータSIM(1GB付き)の2枚分が、ほぼ音声付き格安SIM1枚と同じ

ソフトバンクのホワイトプラン適用でソフトバンク内が通話無料

楽天電話併用で、ホワイトプラン外も最安に通話可能

2台持ち併用なので、バッテリーの減りも分散されて少なく長持ち

片方が故障・紛失・バッテリー切れした場合の対応が容易

サブ機で手元で着電や通知を受け、必要に応じてメイン機を使うのが便利

メイン機には月額費用無料のIP電話を入れておきバックアップ体制万全

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