基本動作を確認してみました。priori2とほぼ同じ体感ですが、下記の点が特記事項です。ほとんどの機能は問題なく動作しました。
LTEの接続は不安定
priori2 LTEにとって肝心なLTE通信ですが、LTE(4G/3G/2G)を選択できるようにしていると接続が不安定になり、切断と接続を繰り返すことがよくあります。3G(3G/2G)を接続してる間は問題ありません。
Hマークが消えて通信ができない
アンテナピクトも消える
GPS性能
GPSはpriori2よりも大分優れています。A-GPSによる初回の測位も早く、誤差も少ないようです。これはQualcommとMediaTekの性能差が表れています。
音声検索
priori2は音声検索時にマイクに近づかないと認識しませんでしたが、priori2 LTEのほうは問題ありません。
タッチパネル
priori2と同じ2点式ですので、同じ制約があります。priori2で有名な中央部が歪む個体不良はこの機体には見受けられませんでした。
APNが自動で選択される
Biglobeの音声付きSIMを使ってみたところ、APNの選択することなく、自動で選択されました。
感想
全体的な安定感はpriori2より上ですが、LTE通信が不安定です。今後のファームウェア更新により改善するものかわかりません。これからVAIOスマホなど、同じMSM8916を使った製品が続々出てきますが、どれもAndroid 5.0からの傾向です。priori2 LTEは、出荷後にうまくAndroid 5.0にアップデートできるかが課題です。freetelはファームアップに開発用のフラッシュツールを配布したりする強引な会社ですが、さすがにQualcommはそれは許さないでしょう。今回、こうしてpriori2 LTEの市場投入は思いがけず早かったのですが、LTE通信の接続テストなどを十分に行い、Android 5.0を待っての投入がよかったかもしれません。Qualcommを採用している一般の中華スマでも同様に、優先ネットワークタイプ設定にて、4G/3G/2Gを選択すると、周期的に回線が切れますので、priori2 LTEはこうした日本向けの評価テストもせずに、そのまま販売開始したようで、まさに時期尚早です。