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SIMフリースマートフォンについてのいろいろなコト

VAIO JCI VA-10J発表の検証

大きな注目の中、VAIOスマホが発表されましたので、前回の予測を振り返りながら検証しました。

ELUGA U2について修正と追記しました。(2015.3.14)

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販売価格

見かけ上の価格

月額合計2980円 x24回の割賦販売

音声+1GBのSIM 980円/月

端末分は2,000円x24回の48,000円+SIM代金3,000円=51,000円

実質の価格

実際は音声+1GBのSIMは1,560円で販売されており、この980円のSIMはロックされてVAIOスマホ以外では使えないため、実際の価格設定は下記になります。この価格であれば、同一視されているELUGA U2の254ドルと大差はなくなります。日本通信はSIMロックは絶対にやらないと言いながら、SIMにはロックをかけています。

音声+1GBのSIM 1,560円/月

実質端末分は1,420円x24回の34,080円

単体販売

単体販売はされないと予想しましたが、SIM2年契約の利益逸失分16,920円(初期費用3,000円込み)を同時に徴収するという荒技で、単体販売を実現したようです。

製品仕様

製品仕様についてはバッテリーと重量が予想よりも優れており、2,500mAhで約130gでした。仕様の発表により、Panasonicが海外で販売しているELUGA U2と同一であるという疑惑があがり、日本通信は完全否定していますが、外形寸法図、ボタン、カメラ、フラッシュ、マイク、スピーカーの位置、デザインの特徴的な背面のエッジ、重量、LCD解像度以外のスペックが全て同じなので、これを今後どのように説明していくのか興味深いところです。

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VAIO株式会社の関与部分

ソフトウェアとしてVAIO(株)で何か作り込んでいるところはなく、関与はハードウェアのみ、ベースとなるシャーシはあり、全体のトーンの味付け方向性やコンセプトで関与という具合に、慎重に真実を覆い隠す説明でしたが、仮にELUGA U2と同じだというのが証明されると、今日の発言の真意を問われることになるでしょう。結局本体の色と、VAIOロゴの提供だけと思われます。

開発・製造のQuanta  Computer社

1万人近い開発エンジニアを誇る台湾 桃園のQuantaの本社社屋

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発売日

5月発売を予想しましたが、3月20日よりイオンから発売、13日からイオンで予約開始、ビックカメラやヨドバシカメラでも同日発売で思いがけず早いです。この家電量販店ルートを生かすために端末価格を上げたと思われます。いつもヨドバシカメラが早いので、51,000円は割高だと思いながらも、今回も予約します。

まとめ

これまで独自性を強調しながらも、結局はQuanta社の開発・製造したOEM製品にVAIOロゴを付けただけであり、それがELUGA U2と瓜二つというおまけまでついて、残念な発表となりました。ELUGA U2は台湾で発売されており、価格とLCDがフルHDであることが魅力ですが、対応周波数帯や技適が懸念されるため、購入は控えたほうが良さそうです。

スロットカバーの印刷まで同じ

こんなところに「microSD」と印刷するデザインセンスまで偶然パナソニックと同じということがあるでしょうか。

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ELUGA U2の仕様

台湾で販売されているELUGA U2の仕様です。LCDはVAIOと同じHDでした。片手操作できるFit Home UIを搭載しており、対応周波数帯は日本に適合していません。

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