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スマコト

SIMフリースマートフォンについてのいろいろなコト

FREETEL Simple 驚きの展開

freetel

UPQにすっかり話題をさらわれていた感があるが、このまま終わらないのはさすがFREETELである。不具合報告が続々と集まる中、わずか3日で突然の販売終了が告げられた。特殊なフィーチャーフォンであるため追加の部材調達が困難であり、増産の予定がないという驚きの展開である。

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なにが特殊な部材なのか

Simpleのベースは一般的な3Gフィーチャーフォンであり、日本向けの800Mhz対応をしているくらいでハードウェア上の特殊性は見受けられない。特殊な部分は日本語化されたソフトだけであり、特殊な部材は使用されていないと思われる。

かな漢字変換エンジン

FREETEL Simpleのかな漢字変換は、短く文節単位で変換していかないと漢字に変換されないのに加えて、一部の辞書データが欠落しており、単漢字でも漢字にできない場合があり、驚くほど完成度が低い。こうした海外向けのフィーチャーフォンをベースに商品化をする場合は、日本語化部分だけが課題である。フォントと漢字変換エンジンの組み込みなどのライセンス処理と実装が必要になり、未経験者が完成度の高いものを作ることはそもそも難しい。FREETELはPriori2において、富士ソフトのFSKARENというマイナーな日本語変換システム(有償版)を突然プリインしたことから、これはFREETEL Simple搭載への布石かと思っていたが、この予想はあっさり外れた。富士ソフトはガラケー時代には、大手携帯メーカーのソフト開発を担い、一世を風靡したガラケーの経験豊富なソフトメーカーである。富士ソフトに委託していれば、このような低いレベルでリリースされることはなかっただろう。このSimpleのソフト開発は、ベースになる海外向けのフィーチャーフォン用のソフトを日本語化したもので、開発は日本人エンジニアが行ったとは思えないレベルである。

アドレス帳

アドレス帳には読み仮名が入れられないため、あいうえお順にソートされない。いっそカタカタで登録するのがよいだろう。海外向けのソフトをベースにしており、読み仮名の概念がなかったのである。

Bluetooth子機機能

発売直前までBluetooth子機機能があると喧伝していたのに、結局はヘッドセットが使える親機機能の搭載のみとなっていた。実現できない機能を喧伝し続けた理由は、全く理解できず、素朴に疑問として残った。

所感

日本のモノづくりとは、各分野のプロが担うべき世界に誇れる産業であり、趣味の延長レベルのアマチュアの参入障壁をさげて、未熟な製品が市場に投入されていくことには、意義を感じない。しかし一旦参入し商品を販売したからには、メーカーとしての責任を全うし、販売は終了しても不具合点はファームアップで改善されていくことを望みたい。