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SIMフリースマートフォンについてのいろいろなコト

FREETEL雅到着 第一報

Amazonでは購入できなかったので、今朝ヨドバシカメラに注文したFREETELの雅が、もう夕方には届いていましたので、まず簡単にそのご報告です。ヨドバシカメラとの関係がまずます深化しているようで、今日のPriori3の発表もヨドバシカメラとの共同です。

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雅の外装箱

シュリンクパックされています。

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同梱物

付属のアクセサリーはACアダプターとUSBケーブルだけです。ACアダプターは今回から1.5A品です。

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ACアダプター

5V/1.5AのPSE取得品です。

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本体外観

角張った完全フラットボディです。

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バックカバー

薄いバックカバーを取り外すと、バッテリースロットになります。ここにマイクロSIMを2スロット、microSDカードスロット、バッテリースロットがあります。

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技適認証表記

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バッテリーパック

2200mAhのPSE取得品です。

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重量

バッテリー込みで143gです。

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充電

標準アダプターを使い、約1.3A程度で充電されます。

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Antutuベンチマーク

同じMT6735を搭載するUPQ Phone A01より2,500程度下回るスコアです。これはUPQ Phone A01が64bit OSで動作しているのに対して、雅が32bitであることによるようです。雅でAntutuベンチマークを起動すると、64bit動作の通知がでません。

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CPU-Z

CPU-Zによるシステム解析結果です。MT6735を1.3Ghzで動作させておりUPQと同じです。LCD解像度がHDであることや、RAMやストレージ容量、搭載するセンサーなどがわかります。

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APN情報

これでもかという量のAPN情報がプリセットされています。Android 5.xはLTE接続時に使わないAPN情報が登録されていると問題がある場合があり、これを削除していくのが大変です。

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内部ストレージ

32GBのうち、25.49GBがユーザー領域として使えます。

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まとめ

到着後に簡単にBiglobe SIMをセットアップして使い始めましたが、順調に動作しています。以降は次回のご報告をおまちください。

 

 

 

 

 

 

UPQ Phone A01が「本来あり得ない理由で」出荷停止

本日の二度目の公式リリースで、さらに衝撃の事実が判明しました。ジェットコースターどころではなく、急転直下の出荷停止です。製造工場に丸投げし、その確認を怠ったのが原因であると説明されていますが、様々な観点から腑に落ちませんので、これを読み解きます。

upq.me

 

電波法及び事業法の認証が未発行

認証書の発行は今回指摘のあったとされる総務省総合通信基盤局が行うものではなく、民間の登録認定機関が発行し、その認定機関から総務省に届け出が行われるものです。今回の登録認定機関は、認定番号からわかる通り、 株式会社認証技術センター(横浜)が担当しています。

認証書発行までのプロセスは、申し込みをした時点で認証番号が仮発行され、そのまま認証が無事終了すれば、それが正式な認証番号になります。UPQの今回の場合は、この申し込みが終了した状態と考えらえます。← いまここ

申し込み後に、実際の端末を用い、登録認定機関自身または第三者のラボが、実際の認定試験を行い、認証の申し込み書類としてまとめます。

登録認定機関が、試験成績書を含む認証申し込み書類を精査し、すべて問題がなければ認証合格となり、その時点で認証書が発行されます。← 通常はここから生産開

それが総務省に届けられて、総務省のサイトに掲載されるのは、随分後のことになり、販売にあたりこれを待つ必要はありません。しかしながら、今回は大幅なフライングが行われたことになります。

正式な認証を前にして製造工場が勝手に出荷していた

前述の通り、登録認定機関は日本の横浜にあるが、それをUPQの仲介なしに、製造工場が直接手配をし、その認証手続きも終了しないうち製造し、発注者であるUPQの許可なく輸出をし、UPQがそれを販売するまで、気がつかなかったという説明です。そこまで拙速に進める製造工場の動機が見えません。UPQはどこまで知らなかったことにするか考えないと、とんでもない説明になっています。発注者の指示なしに、製造メーカーが輸出することなどありえません。

回収後に、正式な認証を受け、正しい番号を記載した上で返送

電波法・事業法の認証は単なる事務手続きではなく、厳格な試験とその審査に基づいており、必ずしもそのままパスするものではなく、途中で修正が余儀なくされます。このため認証が終了する前に、生産に入るということは通常はありえません。

つまり、回収に応じると、この認証が無事に終了するまでは、返送されないことになります。今回、総務省総合通信基盤局からの指摘が入っており、今回の認証は特に厳しく審査されることでしょう。オススメは、次に認証がパスして正式な認証番号を受理したというお知らせを待ってから、回収に応じるか、いっそ返品をするのがいいでしょう。ちなみに3G/LTE通信だけでなく、Wi-FiやBlutetoothも含まれるため、持っていても一切の無線通信は使ってはならない状態ですので、ご注意ください。

 

こうしてSIMフリー業界では恒例の「本来あり得ない理由で」出荷停止となったUPQ Phone A01についてでした。

 

blog.sumakoto.com

 

追記 2015.9.26

DMMより返送のお知らせが来ました。10月上旬を予定しているが、問題が発生すれば遅れるというもので、予想通りです。単にラベルの張り替えではなくなったので、技適が認証されるまではいつ返送できるかわからない状況です。

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つきましては、大変申し訳ございませんが、
該当の商品を一旦回収させて頂きますこと、ご了承ください。
回収いたしました商品は速やかに問題点を修正のうえ、
株式会社UPQより直接お客様にご返送いたします。

現在のところ、お客様への商品返送は10月上旬を予定しておりますが、
問題点の修正状況により、変更される場合もございます 

追記 2015.10.2

昨日、認証完了の通知があったので、無事返送を終えました。ラベルの張り替えで戻って来ましたら、またレビュー再開します。これに合わせたかのようなFREETEL Priori3の発表もありました。仕様と価格設定が、話題のUPQを意識したものになっており、お互いにフライング合戦の様相を呈してきました。

追記 2015.10.4

EngadgetのUPQ贔屓には目を見張るものがあり、しっかり今回の顛末が説明されていました。インタビュー中での、色を塗ってラベルを貼ってるだけではないという主張に関しては、あえてここでは異論は挟みません。

japanese.engadget.com

 

当サイトの役割(自主的)として、今回の各登場機関の役割と、どこで間違いが発生したのかを読み解きます。中澤社長はよく説明できており、偽りはないと思うのですが、完全にD番号で進んでいたのに、外部検査ラボが依頼されてもいない音声端末の試験を終えていたという点は腑に落ちません。またこれがW-CDMAのBand 6が含まれていないことが、今後に禍根を残すことになるでしょう。下記の赤字が直接的なミスと言える点です。

製品発注元: UPQ

1. 製造委託先へ、丸投げで技適付きでの商品供給を依頼した。

2. 輸入された量産品を確認することなく、誤った技適番号のまま購入者へ配送した。

製造委託先: GWI Technology(中国深圳)

1. 日本向けのODM経験がないため、誤ってD分類での申請委託を依頼した。

2. 仮番号(D番号)がもらえた時点で、製造を行い、間違った番号のまま日本へ出荷した。

検査委託先: 認定機関の機能を持たない単なる外部検査ラボ(中国深圳)  

1. 依頼通りに試験を行い、D分類での申請資料を登録認定機関へ提出した。

2. 依頼はD番号(データ端末)であったが、なぜか自主的に音声端末の試験も行っており、速やかに申請資料を修正し、不足の資料を添えて登録認定機関へ再申請した。

登録認定機関: (株)認証技術センター(日本横浜)

1. 認定申し込みのあった時点で、仮番号(但し依頼通りD番号)を発行した。

2. その後、AD番号に変更して欲しいと言われて、資料が足りないと回答した。

3. 修正された書類が提出されると、認証書を発行した。 

総務省総合通信基盤局 

1. UPQが注目を集めていたため、異例の早さで発売日の翌日にはその申請ミスを見つけ、直接指導をした。

 

 

UPQ Phone A01到着 第二報

前回に続いてUPQ Phone A01のレビューをご報告します。前回の技適表記が、ラベルの印刷ミスであり、すぐに全数回収のお知らせが出るなど、ジェットコースターのようなめまぐるしい展開です。製品の仕上がりは良いのですが、やはり技術力の実体のなさから、何点か問題があります。

技適誤表記により全数回収

既報のとおり、出荷したとたんの回収となったようです。正しく申請していたのに、このような単純な、しかしながら重要な表記ミスは、とても勿体無いことです。修正したラベルを送ればいいのではと考えがちですが、電波法・事業法はそんなに甘く無く、全数回収は避けられません。

upq.me

4G接続

昨日は繋がらなかった4Gの接続は可能でした。トップバーの表記に接続する前に3Gか4Gの表記がすぐに現れ、実際に接続するとその右に3G/4Gと小さく表示されるという多少かわった表示方法です。

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対応バンド

大方の懸念通り、W-CDMAの800Mhz(FOMAプラスエリア)の接続ができませんでした。公式サイトで公開されている通り、UPQの800Mhz帯対応はW-CDMAとLTE共にBand 19のみのため、LTEでは800Mhzに接続されデータ通信ができますが、W-CDMAでは2100Mhzのみとなり、音声通話のカバーエリアに制限があります。W-CDMAはBand 6が800Mhz帯で、残念ながらこれに非対応です。これからBand 6に対応するには、また技適の再審査となり、難しいと思われます。

Android 5.1

5.1搭載機でありながら、LCD表示部外に印刷されたボタンが4.x以前のもので、さらに戻るキーが右であること、メニューキーを押したときの表示が下記ののようであることなど、Android 5.1の操作感を損なってる点があります。

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電子コンパス

非搭載です。

GPS及びA-GPS

A-GPSでの事前の衛星情報取得と実際の測位性能に問題なく良好です。

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Antutu CPUスコア

MT6735を64bit版OSで動作させているため、MSM8916の32版を凌駕する好スコアです。ローコストスマホとして申し分のない性能です。MSM8916は64-bit CPUではありますが、Qualcommの方針からか、32bit版OSでの運用となっています。

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ストレージ

パーテションの分割には問題なく、一個のストレージとして扱えますが、合計容量が4.55GBと少なめなのは、64bit版OSだからかもしれません。

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タッチパネル

タッチパネルが制限付きの2点式で、使用に制限があります。その制限はFLEAZ F4s/F4s+と同じく、水平に並んだ2点をタッチすると、その中間の1点のみが認識される旧タイプです。ピンボールなどのゲームや、Google  Earthで2点を指示して回転させる動作に制限がありますが、それ以外はあまり問題ではありません。

水平でない場合は、2点を同時に認識可能

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水平に並ぶと1点しか認識しない

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CPUクロック

公開されている仕様ではクワッドコア1.5Ghzとなっていますが、UPQに搭載されているMT6735は、一般に1.5Ghz品の出荷がないことから疑問視していました。

公式サイト

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CPU-Z解析情報

これによると、やはり動作周波数は1.3Ghzでした。

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まとめ

ここまでで問題は技適の表記、CPUの最大クロックの誤情報、FOMAプラス非対応といったところで、タッチパネルは操作性の制限で、それ以外は問題ありません。

 

 

 

 

 

 

 

UPQ Phone A01到着 第一報

予想より早く出荷が始まったUPQ Phone A10の到着のご報告です。WCDMAのBand6接続問題など色々疑念も上がっていますが、詳細は次回以降になりますので、ご了承ください。今回は技適の残念なお知らせがメインです。

化粧箱

デザインはクールでシュリンクパックされており、安物感はなく好感触です。ただし原産国表示がないので、関税法規定に違反していると思われます。

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同梱物

同梱のアクセサリーはACアダプターとマイクロUSBケーブルだけというシンプルな構成です。ACアダプターは5V/1Aの通常品です。保護フィルムはすでに本体に貼られているので、すぐ使い始めるのには便利です。

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バッテリーパック

1800mAhでPSE認定品です。ここには原産国表示がありました。

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バックカバーを外した様子

バックカバーを外すとバッテリーの交換、マイクロSIMスロットx2、microSDカードx1の装着ができます。

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技適マーク

電波法の頭3桁の018から、「株式会社認証技術センター」で認証を受けた登録番号であることがわかります。現時点ではまだ総務省のサイトには掲載はありません。同認定期間は新しく、HuaweiやAlcatelなどがここで認定を受けています。

事業法のほうは、残念ながらD区分での認定となっており、データ転送専用端末としての許可しか受けてないことを意味します。このためA区分(移動電話用設備)としては無許可となり、国内で音声通話を行うことができません。しかしながら、この製品は音声通話がハードとソフト共に可能となっているため、再申請と全品回収になると思います。まずは音声通話をできなくするファームウェアへの強制アップデートを指導されるかもしれません。

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本体

使用前に、本体右上にあるタグを使って保護フィルムの上に貼られたフィルムを剥がします。

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背面

ホワイトモデルなので、背面も白のバックカバーです。UPQはホワイトモデルが良いと思います。

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保護フィルム

あらかじめ貼られている保護フィルムには、気泡が数カ所あります。仮の保護フィルムと考えたほうがいいでしょう。

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初回起動

SIMを入れて電源投入すると、いきなり通知と共に3Gに接続した状態で立ち上がりました。通常の初期設定から始まるスマホと異なり、すでに起動済みの端末かのようです。

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優先SIMカードの更新

この時点で通話とSMSに使うように促されるので、ここから技適違反領域に突入です。実際に通話はしなくてもCS接続した時点で危ないです。

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APN情報

プリセットされているAPN情報はドコモ以外は、なぜか日本通信だけです。DMMがないところが不思議です。

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Google日本語入力

日本語入力はGoogle日本語入力がセットされています。

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設定パネル

APN情報を入力するために、設定パネルを開きます。プリセットされたAPN情報が少ないため、ほぼ手動で入力しなければなりません。今更これは面倒な作業です。今回もBiglobe SIMで試してみました。データ通信はOFFになっているので、このパネルでONにします。

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データ通信

APN情報を入力すると、無事3Gデータ通信が可能になり、Chromeを開くとようやくGoogleアカウントの入力を促されます。

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まとめ

なぜか4G通信にはならず、3Gもバンド6で接続できているか確認はできませんでしたが、一応3Gデータ通信ができたことを確認し、音声通話はあえて試さずに、今回は終了です。Wi-Fiは修正された通り2.4Ghz帯のみの対応で、5Ghz帯は非対応でした。それでは次回をお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FLEAZ POP到着 第三報

今回は、FLEAZ POP最大の懸案事項であろう「バッテリー容量と消費電力について」だけのレポートです。

バッテリー容量

同じQualcomm製のMSM8916を搭載している、5インチスマホのVAIOスマホ(2500mAh)やgo02(2400mAh)に比べて、FLEAZ POPの1500mAhは約60%の容量であり、少ない印象は否めません。4インチというサイズと107gという軽量維持を考えると、大容量バッテリーの搭載は難しかったのでしょうが、LTEは待機時のスタンバイ電流も自然と増えるため、実際に利用できるバッテリー動作時間にやや不安があります。ちなみにPriori2 LTEに比べると約85%の容量です。

 

スマートフォンのバッテリー消費電力は下記の4つ状態に分類できます。

1. 携帯の待ち受けのみ

携帯モデム以外の機能は停止させ、電話の待ち受けができる状態で維持する。消費電力はほぼ「基地局の待ち受け」に必要なものだけになる。この状態ではIP電話やチャットアプリなどの待ち受けはできないし、メールもバックグランドで受信されないので、実用性は低い。

2. 限定待ち受け状態

Googleの通知機能は生かしておき、通知やメールの受信、IP電話やチャットアプリなどの受信を可能にするが、省電力化のためにBluetooth、GPS位置情報などの機能を停止した状態で、実用性はある。

3. フル待ち受け状態

BluetoothやGPS位置情報なども許可する通常の待ち受け状態

4. 日常の利用状態

待ち受け状態に加えて、実際にアプリを起動し、普通に利用する状態

 

1は実用性に乏しく、4は個々の利用形態に依存するので、まずは2と3の電力消費量を確認してみました。

フル待ち受け状態の測定

特に省電力化を意識せず、BluettothとGPS位置情報(高精度)はONにし、アプリはフォアグランドでは使わない(操作しない)で放置した状態です。この間にもBlutoothデバイスの検出や、位置情報を使った通知、メールの受信などは動作しています。ここではWi-Fiは停止させて、あえて4Gでの通知やメール受信を行わせています。バッテリーの消費量から、この状態で約45時間の待機が可能であることを予測表示しています。

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限定待ち受け状態の測定

上記の状態から、省電力化のために、さらにBluettothとGPSを停止した状態です。BluetoothとGPSは使用する時だけにONするという、省電力を考慮した運用となります。ここでは3G/4Gは待ち受けを維持しながら、Wi-Fiで通信を行なっています。この状態ではさらに20時間延びて、約65時間(2日と17時間)の利用が可能なこと示しています。

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日常の利用状態

ブラウザーの起動、Youtubeの再生、自動車でのナビなどの利用を行なった状態です。バッテリーの容量が多くないのに対し、CPUパワーは従来の3G機よりは高いため、グラフでみても急激に消費しているのがわかります。特に自動車でのナビでは、徒歩に比べて、利用時間は長くなりがちで、さらに常時画面ONになるので、高い電力消費が発生します。

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まとめ

FLEAZ POPのバッテリー容量は少ないため、アプリの利用に応じてバッテリーの減少率は高いのは間違いないです。一方で待機電力はよく抑えられており、特に無駄な消費は発生していないため、待ち受け状態は十分に持ちます。セルスタンバイ問題やGSM基地局サーチなどのような異常な電力消費はありません。実利用においては、下記のような簡単な省エネ化策を心がけると、目安となる16時間(1日の2/3)程度の利用時間にはなんとか届きそうです。

とはいえ、自動車のナビでは目に見えてどんどん減っていくので、シガーアダプタやバッテリーバンクなどでの「ながら給電」は必須でしょう。

省電力策(効果の高い順)

1. LCDのバックライト輝度を抑えて使う

2. BluettothやGPSは極力停止しておく

3. Battery Docotorなどの省エネアプリで、細かく不要なアプリは切るようにする

 

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FLEAZ POP到着 第二報

APN設定

このAPN設定アプリは簡単にSIM設定ができる便利なものでした。特にAndroid 5.xでは使用していない余計なSIMのAPN情報を登録していると不安定になるらしいので、このAPN設定アプリで必要なAPN情報だけを登録できるのは助かります。他社のスマホだと、沢山のAPN情報が登録されており、これを手で一個ずつ消去するのは非常に面倒でした。このAPN設定はこのアプリを終了させると直前に設定したサービス名を保存しておらず、いつもポインティが選ばれた状態で起動しますが、通常はSIM変更した直後の一度しか使わないので、気にしなくてよいようです。

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内部ストレージ

搭載フラッシュメモリが8GBで、2.7GBはシステム領域(OS)に使われており、内部ストレージは5.24GBが単一のパーテーションでアサインされており、まったく順当です。

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ランチャー(Launcher3からGoogle Nowランチャーへ変更)

初期状態ではLauncher 3がデフォルトになっており、搭載アプリは最小限に抑えらている(Googleのモバイルアプリもほとんどない)ので、まずは必要なアプリをPlaystoreからインストールし、Goole Nowランチャーに変更すると、自動で下記のようなアイコン配置のホーム画面になります(壁紙は変えてます)。これでさらにAndroid 5.1らしくなるのでオススメです。Nexusなどでは操作ボタンはLCD内部に表示されますが、FLEAZ POPは操作ボタンはタッチパネル上に予め印刷されています。これは画面が4インチと小さいため画面を侵食せずに済み、ZenhoneやFLEETELのように旧来のボタン表記や機能だと、Android5.1の操作感が出ないのですが、これはNexusと同じ表記で機能なので違和感なく使えます。ただNexusのAndorid5.1ではボタンの表示が変わったり、横にした場合に移動するので、本来はソフト表示のほうがよい気もします。

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Google Now

Google Nowランチャーを選択していると、左へフリックするだけで、Google Nowが起動します。ちなみにGoogleのロゴが最近刷新されましたが、まだ違和感があります。

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E-compass

E-compassはご存知のように大きく手を振り回すようにしてスマホを全方向を向くようにして行うことで、正確な方位を示します。いわゆる電子コンパスなので、磁石や金属が近くにあると、当然影響を受けるのですが、FLEAZ POPはiPhoneと比べると、周囲の影響を受けやすいようです。一旦外部の影響を受けると、方位が狂い、再度回転動作(キャリブレーション)を行うと正常になりました。スマホ内蔵のスピーカーなども磁石なので、テスト中は比較用のiPhoneの影響を受けたりして、確認に手惑いましたが、単独で屋外での使用では問題ないようです。

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GPS

A-GPSにより通信で事前に衛星情報を補足し(左下のグレーの円)、その情報を元に衛星を補足しますが、Google Mapにて車及び徒歩での移動において、問題なく動作しました。今回からはGNSS(みちびき)の対応が無くなっており、これはQualcommが未対応のためのようです。いよいよみちびきの増設も計画されており、Qualcommも対応に踏み切ってほしいものです。

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Antutuベンチマーク

CPUが同じMSM8916のVAIOスマホやgo02が20000~21500程度であるのに対し、18065とやや低い結果になっています。一般的に初期化後にGoogleアカウントを設定した直後は、バックグランドの負荷が発生し、スコアは低くなりますが、その後はほぼこの程度の値を示しています。総合スコアは個々のテスト結果の積算ですが、FLEAZ POPだけはDalvikの値が異様に低い(136)ことに気がつきました。これは他機種では2400程度なので、この差がそのまま総合スコアの2000点差につながっています。Dalvikと言えばAndoid 4以前の標準JVMですが、Android5以降はARTに変更されています。このため実際の性能には影響のないテストかもしれませんが、FLEAZ POPだけ低いので、今後のバージョンアップ時の改善を望みます。

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ファイルマネージャー

そのまま「ファイルマネージャー」という名前で搭載されており、これは内部ストレージとSDカードへアクセスすることができ、ファイルの書き込みも可能でした。

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Huluが再生できない

HuluがAndroid 5.x機で再生できない件は、大手メーカーでも多く発生しているようですが、解決方法もあるようです。下記のエラーを表示し、再生直前で停止します。

Hulu - Google Play の Android アプリ

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公式サイトの説明動画

Android4.4(KitKat)搭載SIMフリースマートフォン FLEAZ mobile | covia

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FLEAZ POP到着 第一報

covia初のLTE機となるFLEAZ POPの到着第一報レポートです。昨晩のAppleのライブストリーミングを観て寝不足なのと、本日の雨のため外でGPSのテストなどできないこともあり、今回は外観のご紹介程度になってしまって恐縮です。今回からLTEだけでなく、電子コンパスや、オートフォーカスカメラなど機能がアップしたため、残念ながらアンダー1万円のレンジからは出ていますが、VAIOやGooの Qualcomm MSM8916搭載機にもないハイスピードOTGやQC2.0急速充電などに対応した意欲作だと思います。(値段は下なのに)

外装箱

スマホのコモディティ化が進むにつれて、外装箱もどんどん簡素化されていかざるを得ないようです。VAIOスマホの外装箱とは真逆の、とても簡単な外装箱になっています。外装箱にコストかける分は、本体にしてほしいので、良いことです。

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同梱物

同梱物は最小限でイヤホンなども同梱されていません。簡易的な保護フィルムは同梱されているので、とりあえずすぐ利用開始できます。ACアダプタは小型な5V/1Aのものが同梱されていました。今回POPに搭載されている急速充電2を行うには、別途QC2.0対応品を用意する必要があります。

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重量

バッテリーを含む総重量は107gでした。これは前機種(FLEAZ F4s)と同じです。F4sの表面はツヤツヤしていましたが、今回はマットな仕上げと、角のR(アール)が丸みの少ないシェープになっており、少し雰囲気が異なります。

FLEAZ POP

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FLEAZ F4s

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カバーの内部

本体のバックカバーが取り外し可能で、バッテリーの交換ができます。キツめだったF4sと比較すると、簡単にカバーは取り外せます。技適の表記は本体に電子表示なので、定格ラベルにはありません。SIMスロットはマイクロサイズが2つありますが、右側は封印されており、左側の1スロットのみが利用可能です。Qualcommの場合は、必ず片側はGSM専用なので、最近は3Gの普及が終了して用途が少なく使用禁止にしているようです。GSMは日本国内の使用中に無駄に基地局をサーチして、電力を浪費することがあるため適切な措置でしょう。これはASUSも同様にしていました。

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バッテリーパック

F4s(1350mA)から、2g重くなって1500mAに増量されています。バッテリーは2g重くなったのに総重量は変わらないため、本体が2g軽くなています。本体の形状と重さの維持のためか、バッテリーは10%程度しか大きくなっていません。これがLTE機として十分かどうかは、待機電力の設計などに依存し、この点が本機の重要課題であると思います。今後レビューしていきます。

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コネクタ

コネクタは本体の上部にまとめられています。ここにmicroUSB(OTG対応)と4ピンCTIAのオーディオジャックがあります。このコネクタが、USB OTG(ホスト機能)と、Qualcomm QC2.0(急速充電2)に対応しているのが特徴です。

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ボタン類

右側面に電源ボタン、左側面に音量+/-が配置されています。クリック感などの操作性は普通です。

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ACアダプタ

左側から同梱されている5V/1Aタイプ、市販のAnker PowerIQ、Aukey QC2.0対応品です。PowerIQは、QC2.0対応機には全く効果はないので、追加で購入される場合はQC2.0対応機にすると、9Vの急速充電が可能です。急速充電の差は十分に実感できます。

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 今回FLEEZ POPでQC2.0動作確認したUSB充電器

操作性

今回は動作までお伝えできませんでしたが、セットアップは非常にスムーズで、内蔵されているAPN設定アプリにより簡単にLTE接続できました。話題になっているHuluは確かに再生できませんでした。これはHuluとAndorid5.0の互換性問題で、大手メーカーはすでに対応できているので、早めの対応を期待します。

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