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SIMフリースマートフォンについてのいろいろなコト

ASUS Zenfone 2 国内発売迫る

ASUSが性能怪獣と呼ぶZenFone2の国内発売日の発表が4月20日に迫っていますが、今回からようやくIntelベースへの回帰をし、他社との差別化路線がいよいよ明確になり楽しみなところです。前回のZenfone5は発表会から発売まで1ケ月ほどありましたので、先行して発売されている台湾で見てきました。(今回は国内発売も近いので購入はせず)

5.5インチで170gはまさにiPhone6 Plus級です。気になっていた操作キーパッドはAndroid5.0 Lollipop標準搭載ながら、従来のキーのままでの操作となり、必要に応じてソフトキーが下段に出現する形でした。このためGoogleの標準UIとは異なる使用感になります。

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ASUS 新製品発表会 4月20日

SEE WHAT OTHERS CAN’T SEE

 

性能怪獣の勇姿

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Zenfone5のLollipopアップデート

ところで、もう一つ気になっている噂のZenfone5の4月Lollipopアップデート説ですが、ASUSジャパンによると、現時点での計画無しとのことで、ちょっと残念です。

 

 

 

 

 

ハイレゾオーディオと格安スマホ - 第3回 -

前回NEXUS 5(Android 5.0.1)と、Audio Quest社のDragonfly v1.2(USB/DACデジタルオーディオコンバーターヘッドフォンアンプ)、USB Audio Player Proで、USB経由でのハイレゾ再生(96Khz/24bit)の再生を行いました。今回は、格安スマホで対応できるかを確認してみます。他の機種でのテストも完了次第、順次追記していきます。

VAIOフォン (JCI VC-10J)

Androidバージョン 5.0.2

USBポートがOTGに非対応のため、USB DACの認識ができず、USB Audio Player Proのインストールもできない。

ASUS Zenfone 5(A500KL)

Androidバージョン 4.4.2

問題なく再生可能

実際の設定方法は前回の記事(NEXUS5)をご参照ください。

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ZTE Blade Vec 4G

Androidバージョン 4.4.2

問題なく再生可能

covia FLEAZ F4s, F4, F5

Androidバージョン 4.4.2

coviaのFLEAZ FシリーズはBROADCOMの23550というベンチマーク値はやや低めのSOCベースの製品です。ハイレゾの再生をすると、アプリの初期状態では音割れが発生しますが、下記のUSB tweak 1オプションを設定することにより、安定して再生ができます。

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FLEAZ F5とDragonfly v1.2

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まとめ(途中経過)

QualcommのSOCを採用した機種を試験しました。VAIOフォンは残念ながらUSB OTGに非対応のため試験できませんでしたが、他の2機種はAndroid 4.4でありながらも、USB Audio Player Proを使うことにより、96Khz/24bitのFLAC音源の再生ができました。

BraodcomのSOCを採用した機種を試験しました。coviaの3機種共に、オプション設定を一箇所変更することで、96Khz/24bitのFLAC音源の再生ができました。特にFLEAZ F4sは実売一万円未満の小型機で、非常にローコストでハイレゾ再生環境が構築できます。(実際USB DACの方が値段が高い)

 

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小型SIMフリーフォンのすすめ3

Polaroid piguとASUS MeMO Pad7を併用してみる

iPhoneとiPadの2台持ちは、製品としての完成度が高いので、とても快適に運用できます。iPhoneを親機として一旦Bluetoothペアリングしておくと、あとはiPadからの操作だけでiPhoneを通じてインターネットへのアクセスの開始と停止が操作できます。唯一不便なのは、iPhoneがPANU非対応で子機になれないことです。SIM契約の切れたiPhoneや、海外渡航時に他のスマホ経由で、他の親機経由でアクセスする場合、Wi-Fiテザリングを使わざるを得ません。Wi-Fiテザリングは開始と停止に一手間かかり、停止しないと電力消費が大きいので、バッテリー不足になりがちです。iPhoneのSIMフリー版を持っているユーザーは少なく、さらに海外でプリペイドのnanoSIMは入手しずらいので、この状況はよく起きます。今回のPolaroid piguとASUS MeMO Pad7の2台持ちの場合、両方共Bluetoothテザリングの親機にも子機にもなれるので、状況に応じて臨機応変に対応が可能です。

国内での通常利用時

piguにキャリアの音声SIM(マイクロSIM)を入れ、楽天でんわと併用で、通話コストを最小化し、常時手元に置いて通話とSMSを利用します。MeMO Pad7にはMVNOの格安SIM(マイクロSIM)を入れておき、どこでもインターネットアクセスできるようにしますが、Wi-Fi環境ではできるだけWi-Fiを利用し、格安SIMのパケット利用量を節約しましょう。piguとMeMO Pad7はBluetoothテザリングでペアリングし、piguのインターネットアクセスも確保しておきます。

MeMO Pad7側の設定

BluetoothをONにする

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piguとペアリング設定する

piguはPRO3523と表示されます。

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設定>その他>テザリングを選択

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Bluetoothテザリング

このタブレットのインターネット接続を共有にチェックを入れる

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pigu側の設定
MeMO Pad7とペアリング設定する

MeMO Pad7はK00Rと表示される

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K00Rを設定

インターネットアクセスに使用するにチェックを入れる

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以上により、ペアリングとBluetoothテザリングの設定が完了で、pigu側からMeMO Pad7を介したインターネットアクセスができます。LineはAndroidデバイスでは、どちらか1台にしか登録できないので、利用形態に応じてどちらに入れるか選択してください。

海外でのプリペイドSIM利用時

海外に渡航した場合、空港やコンビニなどで、プリペイドSIMを入手します。これは空いてるpigu側のSIM2(標準サイズ)に挿入します。これによりpigu側のインターネットアクセスが確保されるので、今度は逆にpiguを親機、MeMO Pad7を子機にしてBluetoothテザリングを設定します。こうして2台持ちの両機共にインターネットへアクセスできます。国内への通話用にはIP電話アプリを入れておき、さらに国内の音声SIMからその050番号への転送を渡航中にはかけておくと、経済的に日本との発着信ができます。

まとめ

2台持ちのメリットを最大限に生かし、海外でもスムーズな運用が維持できるので、お薦めです。piguの携帯性を生かし手元で常時使用するのは、中途半端なウェアラブル端末を使うよりよほど便利で経済的ですし、piguの弱点である画面とカメラ画質は、MeMO Pad7を必要に応じて取り出して補完します。iPhone+iPadの組み合わせに勝るコンビネーションですが、iPadはLineに専用クライアントがあり、同一アカウントで、iPhoneとiPadが同時に使える点に勝ります。Android Pad用のLineアプリが待たれます。


もっと単純に音声付き格安SIMをpiguに入れて、MeMO Pad7は格安データSIM又はWi-Fi運用とすることも良いでしょう。MVNOの格安SIMや、端末の進化が可能性を広げており、利用形態にあった便利な利用法を考えるのが楽しい状況です。

 

Android wearが格安スマホにポーティングされ、Android上で動くとさらに面白くなるのですが、現時点ではまだそのようなプロジェクトは立ち上がっていません。Android wearは、このまま中途半端なウェアラブル端末用に止まっていると消滅しそうです。

 

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小型SIMフリーフォンのすすめ2 - スマコト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ASUS MeMO Pad 7がZenPadへ進化中 (ME572CL)

GoogleのNexus7がASUSからOEM供給されていた頃は、MeMO Pad7はNexus7に対する普及版としての位置付けで、さほど魅力のある商品ではありませんでしたが、Nexus7がラインナップから外れ(9インチ: HTC, 6インチ: Motolora, 5インチ: LG)、タブレットの製造メーカーからも外れたことから、MeMO Pad7の位置付けが大きく変わりました。ME572CLには、ZenUIも搭載され、パッケージデザインもZenFoneシリーズに近づき、今後はZenPadとして生まれ変わる最後のMeMO Padとなると思われ、昨年10月に発売されていた商品ですが、今になって俄然と注目しました。ASUS社はモバイルビジネスに大きく出遅れ、PadFoneのような明らかな迷走や、盟友インテル社のモバイル市場への出遅れで、その存在感を全く示すことができませんでしたが、ZenFoneでの巻き返し戦略が今年こそ形になり、台湾モバイルトップメーカーの座をHTCから完全に奪い取るでしょう。それにはインテルソリューションへ特化し、 ZenFone/Padへの集中し機種を厳選していくことが肝要です。MeMO Pad7ではあまり魅力なかったのが、ZenFoneの7インチ版と思うと見違えるようです。

同梱物

付属品は電源アダプタとケーブルだけというシンプルな構成です。外装箱はすでにZeFone風になっています。

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本体

これまでのNexus7シリーズと比較しても、よりスリムでスタイリッシュな好デザインです。

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 もちろんintel insideです。

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基本仕様

基本仕様はすでにZenFone2ラインであることがわかります。バッテリー3,950mAhは7インチとしては大きくなく、しっかり使って1日バッテリー持つかは微妙な線ですが、スタンバイ電力は低いので、使わなければあまり減りません。

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Houdini Binary Translator

Intel製のATOMプロセッサーベースであり、x86アーキテクチャーであるため、Androidで主流のARMとバイナリ互換性はないため、本来であれば動かないアプリが多いところを解決する、x86へバイナリ変換しながら実行する仕組みがOSに組み込まれており、その変換性能や実行速度も向上していることから、ATOMベースであるという不安はほとんどありません。これを実現しているのがIntelの開発したHoudini Binary Translatorです。Houdiniは脱出王で知られる奇術師ハリー・フーディーニから取られたそうです。PC業界の盟主Intelが、他のCPUをエミュレーションで動かさなければならないほど、時代は移り変わっていますが、Intel+ASUSのレジェンドタッグチームが、どこまで戦えるのか注目です。

Kindleでグランドジャンプ

Kindleで集英社のマンガ雑誌「グランドジャンプ」が紙版とほぼ同じ内容で、1号遅れで無料配信されています。MeMO Pad7は、これを読むのにサイズ感も解像度も良好です。こうした商用雑誌のフル版がわずか1号遅れで無料配布されているのは驚きです。

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次回予告

「小型SIMフリーフォンのすすめ」の続編で、Polaroid piguとASUS MeMO Pad7を併用する例をご紹介します。


小型SIMフリーフォンのすすめ3 - スマコト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ASUS Zenfone 5 LTE(A500KL) 簡単モードとクイック設定

Zenfone 5のZen UIには簡単モードと呼ばれるシニア向けのらくらくフォンのようなタッチ操作が簡単になるUIモードを持っています。

簡単モードのホーム画面

アイコンが特大で表示されます。

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簡単モードのロック画面

ロック画面もシンプルに、不在着信と新着メッセージが表示されます。

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簡単モードのドロア画面

ドロア画面も特大表示で、縦スクロールだけで、閲覧できます。

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簡単モードへの移行方法

移行するには設定の中の簡単モードをタップします。

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簡単モードへの移行

スイッチをONにすると移行します。

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クイック設定パネル

右上の角からクイック設定パネルを引き出すことができます。前記事でZenFone5はAutoの画面設定が暗めと書きましたが、ここでLCDバックライトのAuto運用時の輝度調整ができます。Autoで運用時に暗いと感じる場合、ここで全体的に輝度を上げておくことができます。

その他にも、読書モード(ブルーライトカット)で長時間画面を見る場合に眼に優しい画面モードにしたり、Wi-Fiほっとスポットを簡単にON/OFFするなど、端末を便利に操作できます。

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ASUS Zenfone 5 LTE(A500KL) テザリング

A500KL(日本版)でのテザリング動作を解説します。テザリングには、USB接続も選択ですが、Wi-FiかBluietoothのどちらかが便利です。

1. USBテザリング

2. WI-FIアクセスポイント

3. Bluetoothテザリング(推奨)

 

 Bluetoothテザリングの消費電力のメリットは、テザリング動作中よりも、待機中の電力です。動作中の差は15~20%の差(Wi-FiBluetoothの消費電力差)程度ですが、待機時はWi-Fiの場合、ほぼテザリング動作時に近い値まで上下動するのに対し、Bluetoothテザリングで待機した場合は、通常の待機状態に近い値になります。このためテザリングの親機であるスマートフォン側は常にBluetooth待受状態で待機させておき、子機側のiPadなどを操作するだけで、テザリングの開始・停止ができます。しかしWi-Fiテザリングの場合は、待機消費電力が大きいため、使わない間は停止しておかなければなりません。このため利用する度に、親機のWi-Fiテザリング機能をON/OFFする必要があり、利便性に大きく劣ります。

 

 ちなみにテザリング中の消費電力は、画面を消灯しているため、フル稼働時の約半分となります。Bluetoothテザリングの場合は、それが15~20%少ないことになります。Bluetoothテザリングは、Wi-Fiテザリングに比べて低消費電力であることと、一旦ペアリングをしておけば、接続を再開するときに、操作する側のデバイス(子)での操作のみで、接続を開始できることが大きなメリットです。親デバイスは鞄の中に入れたまま、子デバイスのみで開始できます。このように転送速度は劣りますが、テザリング機能としてはBluetoothが便利です。

 

テザリングの設定

設定の無線とネットワークの中から設定していきます。

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Wi-Fiアクセスポイント または Bluetoothテザリングの選択

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Bluetoohテザリングを選択

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Bluetoothペアリングの実行

下記の例ではiPadとのBluetoothペアリングを行ってみました。ペアリングが完了した時点でiPadは、直ちにZenfone5を介してインターネットへのアクセスが可能になります。

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Wi-Fiテザリングを行う場合

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Wi-Fiアクセスポイントのデフォルト設定

出荷時は下記にように設定されていますので、実際のご利用時には変更したほうがよいでしょう。Wi-Fiテザリングをしたいデバイスから、WI-Fi APのスキャンを行うとASUS Phoneが見つかります。パスワードを入力すると接続が完了し、インターネットへの接続が可能になります。

SSID ASUS Phone

セキュリティ WPA2 PSK

パスワード 1234567890

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ZenFone 5でUSB-DACを使ったハイレゾオーディオの再生ができます。

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ASUS Zenfone 5 LTE(A500KL) セルスタンバイとGPS

A500KL国内モデルの初動調査の一環で、セルスタンバイとGPSについてのご報告です。結論としては、どちらの機能も問題はありません。少し気になったのは、A500KLは、LCDの輝度調整が暗めに設定されており、デフォルト設定のオートで使った場合は少し暗く感じます。日常的にPolaroid Lineageの輝度の高い画面を見ているので、顕著に感じます。

セルスタンバイモード

A500KLはQualcommのMSM8926を採用しており、チップは2つのSIMスロットに対応していますが、QualcommではSIM2はGSMだけしかサポートせず、さらにA500KLではSIM1でLTE/W-CDMAのみをサポートする仕様なので、待機電力的には有利です。

今回はDTIのServersman LTEのSMS無しのSIMを使って、セルスタンバイの状況を確認しました。バッテリーが取り外せない構造のため、直接電流を測定することができないため、ソフト的な確認になりますが、この状態で下記のようにセルスタンバイ問題は発生しています。

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今日はほとんどスマホを使っておらずLTEスタンバイの時間がながかったため、セルスタンバイが占める割合が多いのですが、9時間44分の利用でも10%程度しか電池を消費していません。このためA500KLにおけるSMS無しのSIM利用時のセルスタンバイ問題は、発生はしているが、実用上は問題ないと考えます。これが気になるようでしたら、SMS付きのSIMを使われると良いでしょう。

GPSの捕捉

初回利用時にA-GPSを使って衛星の位置情報が取得できたり、実際に屋外で衛星の捕捉が短時間にできるかを確認しました。瞬間的に捕捉が完了し、受信感度も問題ありません。

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