スマコト

SIMフリースマートフォンについてのいろいろなコト

FREETEL Priori3到着

出来れば他の色が良かったのですが、初回は黒か白しか選べず、結局は前面部はどのモデルも黒なので、黒を注文しました。消費税があるので13,650円でした。サイドの光るシルバーのラインがやや意匠の古さを感じさせます。Quadcore 1.0Ghzとの表記とKATANA 01との類似性からQualcomm MSM8909搭載を予想していましたが、あっさりMT6735M(MediaTek MT6735の廉価版)でした。UPQや雅で使われているMT6735の機能制限ローコストバージョンです。予想外にMediaTekのLTEの完成度が高いので無難ですが、UPQ Phone A01(1.3Ghz)よりクロック周波数は低い(1.0Ghz)です。

Priori3の外装箱

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内装箱

外周のスリーブを外すとバッテリーカバーを内包した小箱と本体用の箱が現れます。

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同梱物

5V1A品の通常の ACアダプターとUSBケーブル、バッテリーパックが同梱されています。ユーザーガイドは無く、SIMと電池パックの搭載方法のみが記述されています。

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内蔵スロット

バッテリーカバーの下にmicroSDカードスロット、標準SIMスロット、マイクロSIMスロットが搭載されています。二段スロットになっており、特にマイクロSIMは挿抜しにくく、向きを間違えても入るのでご注意ください。取り出すためのレバーが搭載されています。

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トップ画面

Launcher 3が標準ランチャーとして設定されています。

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内部ストレージ

8GBのフラッシュROMのうち4.55GBがユーザーエリアにアサインされています。

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2点式タッチパネル

Priori2で見られた製造不良はなさそうですが、垂直揃った2点が近いと、その中点の1点が認識されてしまうという制限があります。

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垂直に揃った2点間の距離が150px以下くらいに近づくと1点に認識されます。

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CPUと動作モード

MT6535MというMediaTekの廉価版CPUが64bitモードで使われています。

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まとめ

DMMのSIMで試していますが、今のところ4Gの接続やGPSなども問題ないようです。タッチパネルの改善が見送られているのが残念なポイントです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FREETEL雅到着 第三報

FREETEL雅についての追加情報です。

Wi-Fi 5Ghz

公式スペックには2.4Ghzのみの対応とありますが、実際には5GhzのAPも検出され、実際に接続することもできます。ただし受信感度は著しく低いため、あまり実用的ではありません。MediaTekのチップがサポートしていたため、意図せず5Ghzも受かっているのかのようです。

公式スペック抜粋

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FOMAプラス(3G音声)

3Gの音声通信においてFOMAプラス(800Mhz)で接続できることを確認しました。同じMediaTek MT6735を採用するUPQ A01に対して優位です。

 

FREETEL雅到着 第二報

FREETEL雅のレポート第二報です。昨晩からしばらくすると無事4Gでもつながるようになり、通常の動作には問題ないので、今回は1日一般的な使用を行った報告です。

タッチパネル

静電容量5点感知式です。5インチモデルとしては一般的で、特に不具合はありません。

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電池寿命

一般的な利用時のバッテリー消費の様子を確認しました。最初に急激に消費している箇所はWi-Fi接続により動画サービス(Hulu)を利用した時間帯です。それ以前は4Gで接続させてスタンバイ状態で放置しています。スタンバイ消費は少ないですが、画面ONした状態で実際に利用すると急激に消費するのがわかります。2,200mAhの容量はあり十分実用レベルですが、1日持たせるには省電力化の配慮は必要です。

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最後に急激に消費している期間は、GPSによる徒歩ナビを行っています。

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こうして画面を点灯した利用をすると点灯で約3時間程度(通算で12時間)でバッテリー残量がなくなりました。

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カメラ撮影サンプル

1300万画素のリアカメラで撮影してみました。カメラ設定はすべてデフォルトです。4~6MB程度の大きなファイルになります。カメラは調整不足で、1300万画素のセンサーを生かせていないので、今後のバージョンアップが望まれます。Zenfone2に比べるとかなり劣ります。

明るいと露出が適正にならず白っぽい画像

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FREETEL雅到着 第一報

Amazonでは購入できなかったので、今朝ヨドバシカメラに注文したFREETELの雅が、もう夕方には届いていましたので、まず簡単にそのご報告です。ヨドバシカメラとの関係がまずます深化しているようで、今日のPriori3の発表もヨドバシカメラとの共同です。

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雅の外装箱

シュリンクパックされています。

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同梱物

付属のアクセサリーはACアダプターとUSBケーブルだけです。ACアダプターは今回から1.5A品です。

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ACアダプター

5V/1.5AのPSE取得品です。

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本体外観

角張った完全フラットボディです。

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バックカバー

薄いバックカバーを取り外すと、バッテリースロットになります。ここにマイクロSIMを2スロット、microSDカードスロット、バッテリースロットがあります。

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技適認証表記

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バッテリーパック

2200mAhのPSE取得品です。

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重量

バッテリー込みで143gです。

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充電

標準アダプターを使い、約1.3A程度で充電されます。

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Antutuベンチマーク

同じMT6735を搭載するUPQ Phone A01より2,500程度下回るスコアです。これはUPQ Phone A01が64bit OSで動作しているのに対して、雅が32bitであることによるようです。雅でAntutuベンチマークを起動すると、64bit動作の通知がでません。

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CPU-Z

CPU-Zによるシステム解析結果です。MT6735を1.3Ghzで動作させておりUPQと同じです。LCD解像度がHDであることや、RAMやストレージ容量、搭載するセンサーなどがわかります。

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APN情報

これでもかという量のAPN情報がプリセットされています。Android 5.xはLTE接続時に使わないAPN情報が登録されていると問題がある場合があり、これを削除していくのが大変です。

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内部ストレージ

32GBのうち、25.49GBがユーザー領域として使えます。

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まとめ

到着後に簡単にBiglobe SIMをセットアップして使い始めましたが、順調に動作しています。以降は次回のご報告をおまちください。

 

 

 

 

 

 

FREETEL Simple 驚きの展開

UPQにすっかり話題をさらわれていた感があるが、このまま終わらないのはさすがFREETELである。不具合報告が続々と集まる中、わずか3日で突然の販売終了が告げられた。特殊なフィーチャーフォンであるため追加の部材調達が困難であり、増産の予定がないという驚きの展開である。

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なにが特殊な部材なのか

Simpleのベースは一般的な3Gフィーチャーフォンであり、日本向けの800Mhz対応をしているくらいでハードウェア上の特殊性は見受けられない。特殊な部分は日本語化されたソフトだけであり、特殊な部材は使用されていないと思われる。

かな漢字変換エンジン

FREETEL Simpleのかな漢字変換は、短く文節単位で変換していかないと漢字に変換されないのに加えて、一部の辞書データが欠落しており、単漢字でも漢字にできない場合があり、驚くほど完成度が低い。こうした海外向けのフィーチャーフォンをベースに商品化をする場合は、日本語化部分だけが課題である。フォントと漢字変換エンジンの組み込みなどのライセンス処理と実装が必要になり、未経験者が完成度の高いものを作ることはそもそも難しい。FREETELはPriori2において、富士ソフトのFSKARENというマイナーな日本語変換システム(有償版)を突然プリインしたことから、これはFREETEL Simple搭載への布石かと思っていたが、この予想はあっさり外れた。富士ソフトはガラケー時代には、大手携帯メーカーのソフト開発を担い、一世を風靡したガラケーの経験豊富なソフトメーカーである。富士ソフトに委託していれば、このような低いレベルでリリースされることはなかっただろう。このSimpleのソフト開発は、ベースになる海外向けのフィーチャーフォン用のソフトを日本語化したもので、開発は日本人エンジニアが行ったとは思えないレベルである。

アドレス帳

アドレス帳には読み仮名が入れられないため、あいうえお順にソートされない。いっそカタカタで登録するのがよいだろう。海外向けのソフトをベースにしており、読み仮名の概念がなかったのである。

Bluetooth子機機能

発売直前までBluetooth子機機能があると喧伝していたのに、結局はヘッドセットが使える親機機能の搭載のみとなっていた。実現できない機能を喧伝し続けた理由は、全く理解できず、素朴に疑問として残った。

所感

日本のモノづくりとは、各分野のプロが担うべき世界に誇れる産業であり、趣味の延長レベルのアマチュアの参入障壁をさげて、未熟な製品が市場に投入されていくことには、意義を感じない。しかし一旦参入し商品を販売したからには、メーカーとしての責任を全うし、販売は終了しても不具合点はファームアップで改善されていくことを望みたい。

 

 

 

 

freetel priori2 LTE追試中

priori2 LTEですが、購入直後は下の症状でLTE接続が安定しなかったのですが、その後何も設定変更せずに、LTEにつながるようになりました。このため一旦初期化して、まず同じ現象が再現することを確認しました。今回は比較のためにNEXSUS5も使いました。同一時間帯で同じ場所での対比です。両方ともにLTE(4G)の接続を優先にしています。

本日到着した2台目も加えて、引き続き検証中です。個体差はあまりないようです。

NESUS5: LTE接続できている

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初期化後のpriori2: 3Gの接続と切断を繰り返している(4Gにならない)

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NEXUS5をNetwork Signalでモニタ

LTEの接続を維持している

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Priori2をNetwork Signalでモニタ(4G優先時)

中央のグラフで判るように切断と接続を繰り返している

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Priori2をNetwork Signalでモニタ(3G優先に切替え後)

中央のグラフで判るように安定して3Gで接続する(中央部から)

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Priori2が4Gに接続できるようになる

場所を移動し90分程度経過すると、突然4Gに接続できるようになり安定した

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消費電力(1台目)

本日のテスト中の電力消費は毎時約10%

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2台目のpriori2 LTEとの比較(右が2台目)

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2台目のpriori2は起動直後でも4Gに接続ができた

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1台目のpriori2 LTE

この時1台目はまた4Gに接続できない状態に戻っていた

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SIMを入れ替えて再度実施

念のためSIMを入れ替えて実施したところ、今度は両機共に同じ症状を示しました。

1台目

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2台目

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freetel priori2 LTE初動確認

基本動作を確認してみました。priori2とほぼ同じ体感ですが、下記の点が特記事項です。ほとんどの機能は問題なく動作しました。

LTEの接続は不安定

priori2 LTEにとって肝心なLTE通信ですが、LTE(4G/3G/2G)を選択できるようにしていると接続が不安定になり、切断と接続を繰り返すことがよくあります。3G(3G/2G)を接続してる間は問題ありません。

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Hマークが消えて通信ができない

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アンテナピクトも消える

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GPS性能

GPSはpriori2よりも大分優れています。A-GPSによる初回の測位も早く、誤差も少ないようです。これはQualcommとMediaTekの性能差が表れています。

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音声検索

priori2は音声検索時にマイクに近づかないと認識しませんでしたが、priori2  LTEのほうは問題ありません。

タッチパネル

priori2と同じ2点式ですので、同じ制約があります。priori2で有名な中央部が歪む個体不良はこの機体には見受けられませんでした。

APNが自動で選択される 

Biglobeの音声付きSIMを使ってみたところ、APNの選択することなく、自動で選択されました。

感想

全体的な安定感はpriori2より上ですが、LTE通信が不安定です。今後のファームウェア更新により改善するものかわかりません。これからVAIOスマホなど、同じMSM8916を使った製品が続々出てきますが、どれもAndroid 5.0からの傾向です。priori2 LTEは、出荷後にうまくAndroid 5.0にアップデートできるかが課題です。freetelはファームアップに開発用のフラッシュツールを配布したりする強引な会社ですが、さすがにQualcommはそれは許さないでしょう。今回、こうしてpriori2 LTEの市場投入は思いがけず早かったのですが、LTE通信の接続テストなどを十分に行い、Android  5.0を待っての投入がよかったかもしれません。Qualcommを採用している一般の中華スマでも同様に、優先ネットワークタイプ設定にて、4G/3G/2Gを選択すると、周期的に回線が切れますので、priori2 LTEはこうした日本向けの評価テストもせずに、そのまま販売開始したようで、まさに時期尚早です。