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SIMフリースマートフォンについてのいろいろなコト

geanee FXC-35使用レポート

FXC-35を一日使用してみて気がついた点をレポートします。

バッテリー駆動時間

セルスタンバイ問題は発生しますが、一般的な使用条件で一日バッテリーが持ちました。現時点では異常なバッテリー消費は見られません。

GPS

衛星の受信が多少切れやすく、徒歩でナビをしていると、位置が飛ぶことがよくあります。

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カメラ

LEDフラッシュライト搭載とありますが、写真でも明らかなように、実際には搭載されていません。サンプルで撮影した写真を参考に貼付します。200万画素の単焦点カメラとしては一般的なクオリティです。これに過度な期待は禁物です。明るくて近い場合は、比較的奇麗に撮れます。

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重量

約140gとありますが、実際はバッテリーとSIM1枚を入れた状態で107gです。

センサー類

システム上は近接センサーと照度センサーが搭載されているように見えますが、実際は搭載されていません。照度センサーはないので、輝度の調整はマニュアルで行う必要があります。近接センサーは何らかの方法でエミュレートしているようですが、音声通話時に顔に接近させた場合に、すぐに反応しないため、誤ってボタン操作が行われてしまう可能性があります。

音声通話

近接センサー以外は、特に音質も問題なくBluetoothヘッドセット、ヘッドセットでの通話も可能です。

MTP接続

USBで接続したパソコンとの間でMTP接続が可能です。

OTG

USBホストモードには非対応です。

LCD

LCDは3.5インチでHVGAのTN液晶であり、視野角に制限があります。縦に持った場合に、斜め上からの確度で良く見えません。これはIPS液晶採用機に対して劣る点です。

FXC-35で撮影した写真

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まとめ

発表時から、スペックの記載ミスの多かったFXC-35ですが、出荷も始まり、大方間違いが明らかになったので修正していただくと良いと思います。本体の改善要望点は下記です。

1. 裏蓋が異様に開けにくい(数個ラッチをニッパーで削除?)

2. SMS無しSIMが切り替えの度に動作しなくなる

3. 疑似近接センサーの感度改善(顔に近づけた際に、画面がミュートしづらい)

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geanee FXC-35起動レポート

今回はFXC-35を起動し、気が付いた点をレポートします。

ホーム画面

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ドロア画面

GMS(Googleアプリ類)はマップも含めてプリインストール済みですが、すべて更新が必要です。まずGoogleアカウントを設定したら、全アプリを更新しましょう。マーケットアイコンだけは独自デザインです。例によってShimejiも搭載されています。

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端末情報

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技適情報表示

今回も登録外国適合性評価機関であるTELEFICATION B.V.での申請になっています。(FXC-5Aやfreebit PANDAと同じ)

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内部ストレージ容量

4GB中、2.28GBが利用できます。

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GPS捕捉性能

nicoのようにNo Fix表示で硬直することもなく、測位時間も良好です。

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SMS無しデータSIMカード

これは、かなり問題があります。一旦機内モードにするとつながったりします。SMS付きはまだ試していません。

1. 正しく設定しても3Gにつながらない

2. 一旦WI-Fiに接続して、切断した場合も3Gにつながらない

3. Wi-Fi接続している間は、アンテナピクトが立たない

まとめ

FXC-35Aは少し重めで、しっかりした筐体です。ストラップホールはありません。Priori(FT-132A)のようにスペックが低すぎるために、工夫や苦労をしながら使うことを強いられることもなく、小型・廉価スマホの便利さは十分感じられます。nicoのような極端な完成度の低さで悩まされることも少ないです。パズドラも問題なく動作します。但し、3G/Wi-Fi通信関連には問題が多く、これが待機電流に影響しないかなどを今後調査していきます。3G/Wi-Fi関連問題は早急なアップデートを望みます。

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geanee FXC-35開封レポート

サイトで発表されてから大分時間が経ちましたが、ネット通販で購入できるようになりました。量販店での販売はまだのようなので、購入に際して実機が確認できないのが難点です。一日の間に9,800円〜12,800円の間で、何度も値段が変わりましたが、最終的には11,778円(税込)で落ち着いたようです。これは税抜きで9,980円ということになります。

同梱物

ACアダプターが同梱されておらず、別途自分で用意する必要があります。これは販売価格を下げるために施策と思われがちですが、同社はFXC-5Aの時も同梱しておらず、イオン店頭で別途ACアダプターが配布されましたので、これは同社の方針かもしれません。いずれにせよ、普通に買うと700円相当のACアダプターは価格に含まれていませんので、ご留意ください。

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IMEI番号とS/N(シリアル番号)が隠されている

外装箱にシールでIMEI番号とS/Nが隠されています。理由は判りませんが、何らかの計画変更の痕跡です。

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本体

本体はサイトや外装箱と同じ白モデルです。右端のメニューアイコンのデザインが異なっています。

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裏カバーを外す

裏カバーのラッチが本当に固すぎで、外すのに苦労します。ZenFone5も大分固めですが、比較にならない固さです。外す際にケースを痛めてしまうので、ご注意ください。技適ラベルは貼付されておらず、本体での電子表記です。

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FLEAZ F4s 突然の登場

コヴィアからアンダー1万円のSIMフリー機が発表され、同時に専用サイトの公開、公式ショップのYahoo!ショップへ移行などが同時に行われましたので、簡単にレビューを行いました。突然の発表だったので事前の情報が少ないのですが、恐らくこれまでの製品を引き継いで小型・低価格化したものでBROADCOMベースと思われます。

FLEAZ mobile専用サイト

Android4.4(KitKat)搭載SIMフリースマートフォン FLEAZ mobile | covia

FLEAZ F4s

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小型・廉価スマホ比較

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* Priori2の情報は、独自取材の内容と異なるのですが、ケータイWATCHを参照しました。(スマコト取材では1G/8Gで9,980円)

プラスワン、「freetel」シリーズの新モデル「priori 2」を披露 - ケータイ Watch

ケータイWATCHとフリーテルも、「フリモバ」の開始時期で齟齬があります。このようにフリーテルから正確な公式見解を得るのはインプレスでも難しいようのです。

プラスワン、MVNOサービス「フリモバ」の開始を11月中旬以降に - ケータイ Watch

 

まとめ

コヴィアの発売日予告は信頼性が高いので、12月10日には確実に家電量販店やアマゾンで購入できると思われます。FLEAZ F4sは比較表中最軽量であり、小型・軽量化のためにバッテリーがやや少なめにされている点は気になります。LCDは4インチIPSであり、沢山のアプリを使うのでなければ、サブ機として以上の役割が果たせるポテンシャルがあります。このクラスは小型優先で3.5インチHVGAでも良いと思っているのですが、実際の視認性・操作性はかなり違います。

 

 

 

 

 

 

 

 

Android OneとPriori2の関連性

 

モバイルEXPO展以降に一切の進展がないPriori2(FXC-35も同様)ですが、Android Oneとの関連性について考察してみました。

Android Oneとは、Googleが新興国市場(まずインド)を開拓するために、Googleがターンキー設計や部品調達をバックアップし、共通プラットフォーム化することでNexusシリーズと同様に、Googleから直接ソフトウェアの提供が可能になり、そのコストパフォーマンスの高いハードウェアに、最新のAndroid OSを常に提供するというプログラムであり、最初にインドの3つの販社(Karbon, Micromax, Spice)に対し、それぞれ中国のメーカーがOEM供給することから始まっています。異なる3機種が上市されていますが、どれも外観以外はほぼ同じ仕様になっており、販売価格は変動してはいますが、ほぼ1万円強で横並びです。インドでの販路は、ソフトバンクが筆頭株主であることが明らかになったSnapdealや、Amazonインド、Fliokartといったネット通販で行われており、流通マージンを低減することにより最終販売価格を抑えているところは、中国のXiaomiなどと同等です。この低価格帯でありながら、Googleが直接ソフトウェアをサポートすることで、2年間は最新のOSへのアップデートが約束されている点はうらやましい感じがしますが、あくまでも新興国向けのプログラムであり、これが日本向けに周波数対応されて導入される可能性はないでしょう。日本は先進国なのであくまでもNexusが対象の地域です。

 

このプログラムにより、中国深圳市場では、Googleによる集中購買により、一気に4.5インチWVGAパネルを始めとするAndroid One関連部品の価格が暴落しました。これらの部品を流用して用意された4.5インチ機(Android Oneではない)の原価に惹かれて、持って来たのがPriori2だと思われます。Android Oneと部品の共通性は高いものの、Googleのプログラムとの関連はなく、Android5.0へのアップグレードどころか、nicoと同様に通常のリリースも難しいでしょう。4.5インチでこの仕様では、nicoとの棲み分けが不可能で、やはりAndroid Oneには惑わされず、Priori2は小型・低価格路線で進むべきではなかったかと思われます。

 

 

Android oneの主な仕様

太字*はPriori2との共通部品

SOC: MediaTek MT6582(1.3Ghz A7クワッドコア)*

メモリ: 1G/4G(アプリ用に2.27GB), microSDスロット(32GBまで)

OS: Android4.4.4(Android 5.0へのアップグレード予定)

通信: 2G/3G Dual SIM Slots, 2.4Ghz Wi-Fi, Bluetooth*

ディスプレイ: 4.5インチ(854x480 WVGA IPS)*

カメラ: 500万画素/200万画素*

バッテリー: 1700mAh(交換可)*

GPS: A-GPS対応*

搭載センサー: Gsensor/Proximity/Light/Compass/Magnetometer/Accelometer/Gyro

Karbon Sparkle V(インド)

外形寸法: 113x66x10.4mm/138g

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Micromax Canvas A1 AQ4501(インド)

外形寸法: 132x67x9mm/136g

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Spice Dream UNO MI-498(インド)

外形寸法: 132x67x9.15mm/138g

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geanee FXC-5Aとイオンスマホの失速を考える

追記とお詫び

イオンは以前より格安SIMと各社のSIMフリー端末の販売の他に、期間毎に厳選した一機種をイオンスマホに選抜し、格安SIMをバンドルした販売を行ってます。FXC-5Aはその第2弾に選ばれ、5万台一括発注をして値段を押さえた自信作とイオンからメディアに発表されたのですが、実際には、その定めた期間内に5万台に達しないまま、イオンスマホの座を第3弾のALCATEL ONETOUCH IDOL 2 Sへ譲り、さらに第4弾で富士通がその座を奪いました。イオンスマホは期間を決めて、選定したその機種を売り切る戦略なので、期間を過ぎた在庫は処分(契約解除や返品)されその後の販売は収束していきます。FXC-5Aはイオン自体から撤収ではなく、イオンスマホから外れたという主旨でしたが、誤解を招く点があったことをお詫びします。

記事本文

スマートフォン&モバイルEXPOでジーニーも取材したのですが、あまりの低迷ぶりに記事にするのは止めました。ジーニーの低迷はイオンスマホからの離脱にあるようで、イオン依存で他の販売経路を持たなかった同社は、FXC-35の販路もいまだに決まらないようです。ブースに貼られた、すでにイオンでは販売終了したムラサキ色のイオンスマホ第2弾のポスターが郷愁を誘います。

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イオンスマホの失速

イオンスマホの販売低迷は、顧客に望むものを聞いて進めたからだと考えます。イオンスマホの第1段は、それ自身が人気がなくて長期滞留していたNexus4在庫を採用しました。イオンが始めて投入した格安スマホとしては十分な成功を収め、限定数量の8,000台を売り切りました。そこで、次はもっとよくしようと顧客の声を聞きました。 

第2弾「もっと安くしてほしい」

もっと安くするときっと販売台数が増えると信じたイオンは、ジーニーという中国製のスマホを5万台コミットすることで、破格のスマホを専用に用意させました。出だしは好調でしたが、1万台を越えたあたりで行き詰まりました。そこでどうしたらもっと売れるか顧客の声を聞きました。

第3弾「LTEじゃないと使えない」

MVNOの格安SIMバンドルなので、LTEのメリットはほとんどありませんが、LTEにしたら販売台数が伸びると信じたイオンは、自力で見つけたAlcatelの名前をつけた中国TCL製のスマホを、シネックス・インフォテック経由で調達しました。しかし案の定、LTEのメリットはユーザーに訴求せず、全く売れません。またTCL社は国内にはサポート体制はなく、シネックスは輸入代行にすぎず、急造に用意されたユーザーサポート体制が脆弱で、評判はさらに悪くなりました。そこで何が不満なのか顧客の声を聞きました。

第4弾「中国製のスマホはとにかく嫌だ、国産がいい」

中華製だから販売が止まってしまったと信じたイオンは、日本製に変更したら販売が戻ると信じ、富士通製のシニア向けらくらくスマホにしました。国産なので、品質とサポートは向上しますが、値段は上がってしまいました。これはもはや格安スマホではありません。結果はこれからですが、これが本当に顧客が求めているものなのかは疑問です。

失速の原因

「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう。」とヘンリーフォードが自動車を開発した時に言ったように、顧客・ユーザはは自分が何が欲しいのかわかっていないにもかかわらず、顧客の声に頼り、誤った判断をしつづけることが低迷の原因と思われます。結果として、毎回サプライヤーを変更し、サポートセンターがすべての端末で異なる状況です。イオンのユーザーはこれがスマホデビューのケースが多く、自分が望むものが何か判る以前に、スマホの使い方が判りません。これを場当たり的にその都度異なるコールセンターで受けているので、知見が蓄積されず、本当に顧客が望むものが掴めません。

進むべき方向

第2弾スマホが1万台を越えた時点で低迷した原因は別にあり、それに正しく分析し、補正し、次の端末展開を考えていたら、こうした失速は避けられたと思われます。第2弾イオンスマホの5万台受注を途中解約されたジーニーは、追加の注文もない中、いまだに殺到する「超スマホ初心者」からの初歩的な質問にコールセンターがパンク状態で、苦戦しているそうです。格安スマホの先駆者であるイオンには、正しいパートナーを見つけて低迷を脱していただきたいと共に、これから参入予定の大手異業種の方々にはこれを参考にして、SIMフリー市場の拡大にもっと寄与し、ユーザーの選択肢を広げていただければと思います。

 

 

geanee FXC-5A オプションサービス解約

genanee FXC-5Aのオプションサービスは2ヶ月無料ということで、入会を薦められて入られた方へ、そろそろ2ヶ月ですので、ここで解約されないと700円(税別)/月もかかり、本体の割賦より高い金額になりますので、解約忘れにご注意ください。

 

イオンスマホのマイページにログイン

お申し込み完了通知書に記載されているお客さまIDとパスワードでログインします。

ログイン画面

 

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イオンスマホ安心保証、イオンスマホ電話サポート、イオンスマホセキュリティの3項目を解約設定します。

 

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