内部ストレージ問題
nicoの内部ストレージがわずか0.89GBしかないことが話題になっています。沢山の問題を抱えているnicoですが、この問題が最大の課題となるような気がします。
Android機は本体に搭載されたフラッシュメモリを、仮想SDカードに振り分けて、実際にSDカードが挿入されていなくてもカメラで撮った写真などのメディアファイルを格納するという慣習がありました。これが最近のNEXUS5のようにSDカードスロットを持たないGoogle本流の機種では、仮想SDカードに分離せずに、OSでの利用分以外は、内部ストレージ一本とし、そこにアプリもメディアファイルも一緒に格納するようになっており、これがトレンドのようです。しかしZTE Blade Vec 4Gでは、まだ過去の慣例に沿って、仮想SDカードを分離しています。言うまでもなく、内部ストレージ1個に統一するのが効率も利便性もよいです。
もう少し理解しやすいように、コヴィアの3機種と比較(下記一覧表)してみます。CP-F03aは最初は4.2搭載機であったため、慣例に従い仮想SDカードのほうの容量を大きめに取っていました。これは以前はアプリの数や容量もそれほど大きくないという判断で、メディアファイルの格納のほうに多めの容量を配分しています。OTA(リモートアップデート)ではこの配分は変えられないので、このまま4.2から4.4にアップデートしたものの、次の4.4版出荷版では、ちゃんと内部ストレージの容量を1.63GBに増やし、仮想SDカードを減らすという措置を取ったようです。アプリの占める容量はどんどん増えている一方、メディアファイルの格納はSDカードで増設が容易なので、正しい判断だと思います。次に8GBに増設されたFLEAZ F5では仮想SDカードを廃止し、これと外部SDカードの組み合わせで利用するという理想的な配分になっています。仮想SDカードの存在は判りにくく不便です。
一方nicoですが、せっかく8GBに増した分の容量を全部仮想SDカード(PHONE STORAGE)に配分するという大きな失敗をしたようです。このため「4GB機の内部に5.28GBのSDカードが最初から搭載されている状態」というような使い方しかできません。早急なアップデートが求められますが、コヴィアの例のようにOTAでこの配分を変更することは難しいと思われ、これを変更するには一旦回収しなければならないのではないかと懸念されます。
CP-F03a-KK: 発売時4.2だったものをOTAで4.4へアップデートしたもの。
CP-F03a-KS: 全く同じハードウェアで4.4で工場出荷されたもの。
FLEAZ F5: 8GBで、4.4で工場出荷されたもの。
nico: 同上。nicoは仮想SDカードを「PHONE STORAGE」と呼んでいる。8GB搭載していながら、内部ストレージの容量は最も少なく、アプリのインストールに大きな制限がある。
nicoにアプリをインストールした状況
nicoに2GBのSDカードを挿入し、パズドラ、モンスト、スクストの3本だけをインストールした状態です。空き容量はほとんどなくなりこれ以上はインストールできません。SDカードに移したりせず、内部ストレージに直接インストールできるのが理想です。(ここでも翻訳されていない箇所多発)
パズドラは0910版でも動作しません
アップデート前は動作したという情報がありましたが、本日amazonから届いたもう1台で、アップデートする前に、最初から試してみましたが、やはり起動しません。その症状からは、rootが正しく閉じられていないかのチェックで落ちているようです。このチェックをしているアプリは、課金するもので良くあり、昔の中華タブレットでは良く落ちていましたが、2014年の国内向けスマホが、これを侵害しているのは驚きです。
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