「発表することを発表する」的なリリースを繰り返しているVAIOスマホですが、ようやく3月12日に日本通信から詳細発表(発売ではない)されるそうなので、その発表内容について予想してみました。本当に単なる予想ですので、発表内容と異なる箇所はあるだろうことはご了承ください。
これまでのリリースから、あくまでも「VAIOブランドのスマートフォンを日本市場に投入するプロジェクト」を日本通信とVAIO(株)で共同で進めているとあり、VAIO(株)で開発したものということではありません。実態は日本通信が販売するQuanta製のローエンドスマホ機にVAIOブランドの使用を許諾するだけ、もしくは外観デザインに多少関与している程度でしょう。スペック的にはスナドラ410ベースの凡庸なものですが、SONYとVAIO(株)へのブランドライセンス料が加算されるため、端末価格は最安値で30,480円(~34,800円)を予想します。これは昨今急激に進んだ低価格の風潮からすると、大分高めです。
開発・製造を担当する台湾Quantaは世界のTOP10のパソコンメーカー全社のODM製造しているノートパソコン製造でのトップメーカーですが、スマホの実績はそれほどありません。SONYのパソコンの製造をしていた関係からの受託でしょうが、初の日本向けスマホでありながら、安曇野の開発部隊の関与もほとんどなく、苦労するでしょう。特にAndroid 5.0対応の完成度が不安です。
こうして今回の予想は残念な状況ですが、多くのVAIOブランドファンのためには、MVNO事業者がSIMの販促とIRに利用するために急かされて、こうした安易な参入をするのではなく、時間をかけてコンセプトのしっかりした、Xperiaではできない領域のスマートフォンを、家電量販店でしっかり単品販売する商品として単独で投入してもらいたいとVAIOファンの一人として願っています。
販売価格
月額合計2980円 x24回の割賦販売
実質端末代金は2年間の割賦で月額1420円(税別)だが、30,480円での店頭販売は予定されず、amazonでのSIMセット販売のみとなる
JCI VA-10J 製品仕様
CPU 64bit対応Snapdragon 410 MSM8916 1.2GHz クアッドコア
メモリ 2GB/16GB
LCDディスプレイ 5インチ HD(1280x720)
カメラ 1300万/500万画素
SIMスロット マイクロSIMスロット x1
microSDカード x1
LTE対応バンド 2100(1), 1800(3), 800(19)
W-CDMA対応バンド 2100(1), 800(6/19)
Wi-Fi 802.11n(2.4Ghzのみ)
GPS
Bluetooth 4.0
バッテリー 2400mAh
重量 約150g
OS Android 5.0
発売開始 2015年5月予定
開発/製造 Quanta Compuer
意匠デザイン VAIO株式会社