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SIMフリースマートフォンについてのいろいろなコト

ハイレゾオーディオと格安スマホ - 第1回 -

2013年にソニーがハイレゾ対応ウォークマンを発売し、2014年末にはドコモのスマホタブレット全新機種(Apple除く)もハイレゾ対応になり、いよいよ注目度が高まってきています。ハイレゾを紹介するサイトは多々ありますが、ここでは格安SIMフリースマホでハイレゾがどこまで楽しめるかという観点でご紹介します。 音楽再生の市場はCD/DATのユーザー満足度が十分であり、テレビがLCDフラットテレビになった後の4Kテレビや、VHSビデオがDVDになった後のBlurayと同様に、発表当初には大きな注目を集めませんでしたが、CPUの処理能力もフラッシュメモリの記憶容量も大幅に向上しているので、ハイレゾ音源を特別なものとしてではなく、もうじき普通に楽しむ時代が来ると思います。それには高価な専用プレイヤーもいいのですが、ここにも格安スマホの出番があるのではと思います。

ハイレゾ(ハイレゾリューションオーディオ)の定義

社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)により、ハイレゾとは「CDスペックを超えるデジタルオーディオ」であり、44.1kHz/16bitおよびDVD/DATで採用されている48kHz/16bitを上回る情報量のオーディオデータ、と定義付けられています。このためプレイヤーに求められるハードウェア要件としては、CPUでのデコード能力に加えて、最終段のDACの性能が最低でも48Khz/24bit以上必要です。現在配信されているコンテンツは192Khzや96Khzのサンプリングのものもあり、このスペックをプレイヤーが満たさない場合は、ダウンサンプリングして再生することになります。キャリア向けのスマホはハードウェアスペックが高いため、本体でも96Khz/24bitのDACを搭載していますが、この点は格安スマホには荷が重い点になります。高級路線でありながら、実際はQualcommのローエンドチップMSM8916を採用している日本通信のVAIOスマホでは、内蔵のDACが48Khz/24bitまでの対応になります。

ドコモのスマホ(2014~15年冬春モデル)

ドコモが全新機種をハイレゾ対応にしましたが、何れもQualcommのSnapdragon 800シリーズを採用しており、ハードスペック的に同等です。各社ハイレゾ対応の状況は多少異なり、本体のヘッドホン端子では96kHz/24bitまでの出力に対応で共通ですが、USB-DACでの192kHz/24bitまでの出力に対応するものとそうでないものがあります。

Xperia Z3 SO-01G

Qualcomm Snapdragon 801 MSM8974AC

Xperia Z3 Compact SO-02G

Qualcomm Snapdragon 801 MSM8974AC

GALAXY Note Edge SC-01G

Qualcomm Snapdragon 805 APQ8084

GALAXY S5 ACTIVE SC-02G

Qualcomm Snapdragon 801 MSM8974AC

AQUOS ZETA SH-01G

Qualcomm Snapdragon 801 MSM8974AB

ARROWS NX F-02G

Qualcomm Snapdragon 801 MSM8974AB

XperiaとGALAXYはUSB-DACでの192kHz/24bitまでの出力にも対応  

 

音楽配信サイト

ハイレゾ音源は配信サイトからの入手が一般的であり、下記は代表的なハイレゾ音源の配信サイトで、PCレスで直接ダウンロード購入することもできます。

e-onkyo music

www.e-onkyo.com 

mora~WALKMAN公式ミュージックストア

mora.jp

USB-DAC

次回はUSB-DACの中でも手軽に試せるUSBドングル型のDragonFly v1.2を使ってハイレゾ再生を試します。 これにより内蔵DACやヘッドホンアンプの性能に左右されず、格安スマホでも192kHz/24bitまでの再生ができます。

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